アコヤパールについて
愛媛、熊本、長崎、三重などの海で養殖されるアコヤ貝から採れるアコヤパールは、四季に恵まれた日本の寒暖差ある海水温の影響を受けて育つ為、キメの整った深い光沢を持って生まれてきます。
他の養殖パールに比べ真円に近い球形のものが多く、養殖されているサイズは3mm~10mmくらいまでとなります。
他の養殖パールに比べ真円に近い球形のものが多く、養殖されているサイズは3mm~10mmくらいまでとなります。
加工に関して
白いイメージが強いアコヤパールですが、貝から真珠を取り出したばかりの原珠(げんだま)の状態では、オフホワイト〜クリーム色にかけて黄味がかった色合いのものが大半を占め、内部に黒いシミが見られるものも多く出てきます。
そのため、アコヤパールは基本的に以下の加工を行います。
・「前処理」
パールの光沢感を引き出すための加工。
・「漂白」
パールにシミが見られる部分や、突起がある箇所から半分程度まで孔(あな)を開け、専用液を用いて珠全体の黄色味やシミを取り除く下地処理加工。
・「調色加工」
上記の過程で、アコヤパールが本来持っていた赤味まで失われてしまうため、微量の赤系染料を添加し、時間をかけて真珠層内部の色を補います。
これは染色(着色)加工ではなく、素材本来の良さを取り戻し、色調を安定させることで経年による色変化を防止するための軽度の加工=エンハンスメント処理として認められた加工方法です。
この加工を施すことによってパールの価値が損われることはありません。
調色加工の有無に関わらず、パールは価値のある宝石として評価されています。ご購入の際は、ご自身が気に入ったものをお選びください。
「天然色」や「ナチュラルカラー」と記載しているものは「漂白」を施していないパールの事を指します。