Our Pearls
真珠の品質・グレードついて
sCenesで使用している真珠は全て、高品質の真珠のみを使用しております。
私たちプロの目で細かくグレーディングし、良い物だけをジュエリーに仕立てていますが、商品ページの画像だけでは品質がなかなか伝わりにくいかと思います。
そこでsCenesの商品ページでは真珠の品質を①形、②色、③サイズ、④巻き(真珠層の厚さ)、⑤光沢、⑥キズ、の6項目の自社基準を設けて評価し、表示しております。
④巻きに関しては厚い(Thick),平均的(Average),薄い(Thin)の3段階でグレード表示、
⑤光沢、⑥キズの2項目に関してはAAA,AA,A,B,Cまでの5段階でグレード分けをして、商品ページに以下の表をつけていますのでご参考下さい。
AAA | AA | A | B | C | |
---|---|---|---|---|---|
光沢 | とても強い | 強い | 良い | 平均的 | 弱い |
キズ | 無・極微キズ | 微キズ | 小・少キズ | 中キズ | 大・多キズ |
真珠はダイヤモンドのように明確なグレーディングの基準が無いため、あくまでも独自基準による評価となります。
評価の基準となるマスターパールを使い、職人による目視により比較しながらグレーディングを行いますが、 多少の評価のブレはご了承いただき、ご参考程度までにして頂けますようお願い申し上げます。
光沢に関してはパールの種類やサイズにより評価基準が異なります。(例えばアコヤパールと白蝶パールでは平均的な光沢度が違う事など)
また、光沢に関しては真珠の特性として経年で弱くなる場合がございます。グレードは掲載時のものとなります。
その他にも、真珠は1つ1つ個性があり、基準の5項目だけでは表示できないような特徴がございます。
目立つような特徴がある場合は別途記載させて頂きますが、すべてを表示することは非対面販売の特性上難しい事をご了承ください。
キズ・評価基準について
"キズ"とは真珠の生成過程でできる"天然のキズ"のことを指します。真珠は貝が作り出す宝石ですので、真珠層に窪みや突起などができてしまうものが大半です。人為的に出来たキズではございません。
評価基準 | |
---|---|
AAA | キズが無いに等しく、あっても極微細なキズと判断できる |
AA | ほとんど目立たない微細な凹みキズがあるもの。 |
A | 小さな凹みキズが数個程度までのもの。また真珠の穴付近などのキズに関しては、やや目立つキズなどもこのグレードの範疇とみなす場合があります。 |
B | 小さな凹みキズがAの基準より多いが。やや深い凹みキズなどは無いもの。または、やや深い凹みキズはあるが、少数程度にとどまっているレベルのもの。など |
C | Bの基準よりキズが大きい、目立つキズが多いもの。ただし、ひび割れや隆起などがないもの。 など |
※上記に記載している内容はsCenes独自の判定基準の一例です。上記以外でグレードの判定を下す場合もございます。
もし商品のことで質問がございましたら、ご購入前にお気軽にお問合せください。
真珠の種類について
天然真珠と養殖真珠
真珠は人の手が加わることが無く自然の環境で偶然貝の中に出来た天然のものと、貝の中に核と呼ばれる貝殻で出来たベースを入れて養殖された真珠があります。
天然真珠は採れる確率が非常に少なく、商品価値のあるものはとても高価な宝石となります。
そのため天然の真珠をジュエリーにするのはとても困難であることから、18世紀ごろより安定供給の出来る真珠の生産を目指して、養殖研究や実験が多く行われました。
そして苦労の末、1893年にMIKIMOTOの創業者である御木本幸吉氏の手によって真珠の養殖に初めて成功したことで、安定的に真珠が供給されるようになりました。
現在私たちが目にする事のできる真珠のほとんどが養殖です。
養殖真珠は天然に比べ希少性の面では劣りますが、生産するためにはたくさんの時間と手間に大きなコストが掛かります。
いくら手間をかけても真珠を生み出すのは貝の力であり、海況の変化によっては全て良い真珠が採れるわけではありません。
養殖真珠だからといって決して簡単に作られるものでは無く、人の手間や想いが詰まっている分、他の宝石には無い特別なものであると私たちは考え、ジュエリーに仕立てています。
海水真珠と淡水真珠
真珠には大きく分けて海で採取される海水真珠と、湖で採取される淡水真珠があります。
主な違いは生産性で、アコヤ貝などの海水で生産される母貝はサイズが小さいため、1つの貝で作られる真珠の量が基本的には1個、小さなサイズの真珠を作る場合でも数個程度と限られていますが、湖で養殖される淡水貝はサイズが大きく、イケチョウ貝(日本原産)で~10個程度、ヒレイケチョウ貝(中国原産)では数十個の真珠を養殖することが可能です。
飼育環境も異なり、海水真珠は海況が安定しない海で育てられるため、季節や海の状況に合わせて養殖中の貝を移動させたり、貝を掃除する作業など多くの手間が掛かります。
一方、淡水真珠は波が無く緩やかな環境が見込める湖で作られるため、基本的には海よりも手間を掛けず効率よく生産することが可能です。
この環境の違いや母貝の違いが、真珠層の光沢や色、キメの細かさの違い、生産性の違いへと繋がり、真珠としての価値の違いを生み出します。
より詳しい説明はこちらからご覧いただけます。
→【海水真珠と淡水真珠の価値が違うのはどうしてなのか】
アコヤパール | 黒蝶パール | 白蝶パール | 淡水パール | |
---|---|---|---|---|
水域 | 海 | 海 | 海 | 湖 |
年間生産量(kg) | 約22,000 | 約13,000 | 約12,000 | 約1,550,000 |
産地 | 約90%日本、10%ベトナム、中国 | 約99%タヒチ、1%未満フィジーなど | 約45%インドネシア、20%フィリピン、20%オーストラリア、15%ミャンマーなど | 約99%中国、1%未満アメリカ、日本など |
※矢野経済研究所2015年データベース参照
海水真珠の深く繊細な輝き。淡水真珠にしか出せない色や形。
それぞれの真珠の良さを活かしたジュエリーのデザインや、身に着ける人のスタイルやシーンに合った使い方ができることが養殖真珠の魅力でもあります。
sCenesでは養殖真珠の原点である日本産のアコヤパールをはじめとした海水真珠を使い、ジュエリーに仕立てています。
身に着けたひとの日常の様々なシーンを彩るジュエリーを、私たちならではのカタチで提案していきたいと思います。
sCenesで取り扱う真珠に関しての詳しい説明は以下をご覧ください。
White South Sea Pearls 白蝶パール
オーストラリア、インドネシアなどで養殖された白蝶貝から採れる大粒のパール。
母貝となる白蝶貝はアコヤ貝よりも大きい為、アコヤ貝では難しい10mm以上の大珠が産出される。母貝にはシルバーリップとゴールドリップの2種類あり、主にオーストラリア産のシルバーリップからはすっきりとした白色系のパールが多く、インドネシアなどで養殖されるイエローリップからは黄みがかった白色のパールが多く採れる。サイズは8mm~20mmくらいまであり、特に15mm以上の大きなサイズの珠は産出量が少なく希少性が高い。
Golden South Sea Pearls 白蝶ゴールデンパール
白蝶パールの中でもゴールドリップと呼ばれる白蝶貝から採れるイエロー・ゴールドカラーのパール。
主にミャンマー、インドネシア、フィリピンなどで産出され、きれいな濃い色のゴールドカラーのパールは白蝶パールの中で出現率が非常に少ない。ゴールドリップの白蝶パールはシルバーリップに比べひと回り小さくなるので、産出されるサイズは主に8mm~17mmくらいまでとなります。
Tahitian Pearls タヒチアンパール
タヒチアンパールはタヒチ、クック諸島などの南太平洋海域で養殖される黒蝶貝から採れる、深い色合いが魅力のパール。
色が豊富で濃いブラック系の色からグリーン、ブルー、レッド、シルバーなど多彩な色を帯びたカラーバリエーションを持ちます。黒蝶貝は白蝶貝よりも小さく、産出されるサイズは主に8mm~16mmくらいとなり、特に大きなサイズで濃い色味の物は母貝のサイズが小さい事が相まって採れる量が少ない。
Akoya Pearls アコヤパール
日本の愛媛、熊本、長崎、三重などの海で養殖されるアコヤ貝から採れるアコヤパールは、四季に恵まれた日本の寒暖差ある海水温の影響を受けて育つ為、キメの整った深い光沢を持って生まれてきます。他の養殖パールに比べ真円に近い球形のものが多く、サイズは2mm~10mmくらいまでとなる。近年では小さいサイズや10mmを超える大きいサイズの物は産出量が少なく希少性が高い。