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2023.7.10 | abalone pearl

このたび新しく取り扱いを始めた天然アバロニパール。
今回随分と勉強させてもらっているなあと感じている。
それはアワビの真珠についての事ももちろんなのだけど、真珠と言うものの個性や美しさに対して自分の価値観がアップデートされたような感覚に陥っているからなのかもしれません。

アワビの天然真珠は、基本的には真珠層が綺麗に出来上がっていない黒い部分などの欠点が必ずと言っていいくらい見られます。
天然故に品質が担保されていないし、巻貝であるアワビの特性のうえ、自然の中でかなり少ない確率で偶然出来上がったものなのだから、欠点があることなんてごく自然なこと。
むしろそれこそが天然真珠らしい個性として考えれば、別に悪いものでは無いと思えてきたのです。

欠点がある事をきちんと見せながらも、美しい部分を引き立てるように仕立てれば、その個性を楽しむことが出来るし、愛すべきピースとなる。

希少価値の観点からすると、天然と養殖では大きく異なるので、欠点に対する考え方はまた全然違うのだけれど、貝から出てきたその姿をどうしてやればより良く見せることが出来るのか。
天然であろうと養殖であろうと、生まれてきた個性を引き立ててジュエリーに仕立てること、それこそがパールを扱う者として大切な事なのではないかと今更ながら思った次第です。
少し良いグレードのパールに拘り過ぎていたかもしれません。

もちろんパールを専門的にしているからには譲れない部分もあるけれど、sCenesらしく、より幅広い視点でパールの魅力を届けていきたいなと思います。

 

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