Tahitian Pearl
黒蝶パール | |
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化学名: | 炭酸カルシウム |
主要成分: | アラゴナイト、コンキリオン |
光沢: | 真珠光沢 |
硬度: | 2.5-4.5 |
屈折率: | 1.52-1.69 |
比重: | 2.6-2.9 |
タヒチなどの南太平洋海域で養殖される黒蝶貝(学名: Pinctada margaritifera)から採れるパール。
呼称はタヒチアンパール。
黒蝶貝は、三原色である赤・青・黄の色素を持つたんぱく質を作り出すため、他のパールに比べて複雑な色味を形成し、ブラック系からグリーン、ブルー、レッド、シルバーなど多彩なカラーのパールを作り出す。
黒蝶貝は白蝶貝よりも小さく、アコヤ貝より大きく、産出されるサイズは主に8mm~16mmくらいとなる。
特に大きなサイズはライトな色味がほとんどで、色味の濃い物は産出量が少なく、希少価値が高い。
リキティア産の黒蝶パールとは
黒蝶パールの主な生産地は、ポリネシアン・トライアングルと呼ばれる、北にハワイ、南東にイースター島、南西にニュージーランドを結ぶ三角形の真ん中辺りに位置する、118の島で構成されたタヒチ(正式名称: フランス領ポリネシア)で、生産量は全体のうち約95%にもおよびます。
なかでも「リキティア」と呼ばれる、タヒチ島から南東の方角へ1,600㎞ほど離れたマンガレヴァ島の村にあるいくつかの養殖場で作られた黒蝶パールは、オークションなどでも高値で取引されています。
その理由は、タヒチの中でも水温が低い南東のエリアに位置するリキティアの黒蝶パールは、貝が真珠層をゆっくりと形成するため、きめが細かく、美しい光沢のパールを作り出すため、他のエリアに比べ特に上質なものが多いからです。
また、リキティア村があるマンガレヴァ島には豊かな山があり、母貝が育つためのミネラルの豊富な水分が山から流れ込むのも大きな要因です。
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