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7月11日は「パール記念日」。
実は1893年の今日、かのミキモトの創業者である御木本幸吉氏が、日本で初めてパールの養殖に成功した日とされています。
この時作られたのは半円のアコヤパールで、真円のアコヤが出来るようになったのはそのしばらく後。

近年、パールの母貝であるアコヤガイの大量死が3年連続で続いていて、アコヤパールの養殖量が減っており、生産者が大変苦労をされています。

大量死の要因は様々ありますが、その中には漁場の海水温の高温化も原因の一つとして挙げられています。
海水温の上昇は地球温暖化による気温上昇が主な原因であり、私たちが扱っている養殖パールは環境による影響を強く受ける素材です。

日本の養殖パールは世界に誇れる産業であり、後世まで残していくべき美しく素晴らしい素材であると思います。

私たちが今後の出来る取り組みとして、気候変動に与える影響を削減し、自然を壊さず資源を使いすぎない「サステナブルな素材」と「豊かな海で生まれたパール」を組み合わせたジュエリーを作ることで、地球環境への意識や地球上で起きている問題について考えるきっかけになるのではないかと考えています。

sCenesで扱うアコヤパールをはじめとする様々なパールは、養殖化に携わった、たくさんの先代の努力と苦労があってこそですから、私たちも何かカタチにすることで、少しずつでも恩を返していこうと思っています。

6月の誕生石は「パール」です。
私たちが目にすることが出来るものはほとんどが養殖パールですが、生体鉱物であるパールは、天然の宝石としては最も古いとも言われています。
宝石に与えられた意味としては、「健康」「純粋」「無垢」などの意味があるとされていますが、確かに自然の海に住む貝からこんなにも美しいものが発見されたと考えると、とても神秘的で、そのような意味が与えられたと言うのも納得がいきますよね。

パールの季節に、どんなパールをご紹介出来たら素敵かなと考え、今月は養殖パールの中でも、一番「天然真珠」に近いケシパールを使ったアイテムを製作いたしました。
「アコヤケシ」の美しさをお伝えできたら良いなと思っています。